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FN FAL()は、ベルギーのFN社が開発した自動小銃である。アサルトライフルに分類される。 FALはフランス語で「軽量自動小銃」を意味し、輸出向けモデルにはFALの代わりに英訳されたLight Automatic Rifle を略したLARという刻印がある。 == 概要 == 第二次世界大戦末期にナチス・ドイツで開発されたStG44の出現後、各国で従来の小銃弾より弱装の弾薬を使用することでライフルにフルオートマチック機能を付与する試みが進められた。ソ連ではAK-47を開発して配備を進めていた。 対する西側諸国、中でもNATO構成国はそれぞれ特徴的なライフルを独自に開発していたが、共通する特徴はそれまでのライフル弾より口径が小さく、連続射撃に適する弱装弾を採用している点であった。ベルギーの大手銃器メーカーであるFN社でもデュードネ・ヨシフ・サイーブ(Dieudonné Joseph Saive)〔1889-1973 第二次大戦前からFN社の銃器開発を担った技術者。ジョン・ブローニング晩年の設計による大型自動拳銃の原案をブローニング死後も改良し、著名な拳銃ブローニング・ハイパワーとして完成させたことで知られる〕、エルネスト・ヴェルヴィエ(Ernest Vervier)らのチームにより、1947年から弱装弾を用いるフルオート対応の新型自動小銃(のちのFAL)開発に着手していた。 しかしアメリカ合衆国は、自国のM14小銃と共に7.62x51mm弾をNATO軍標準弾薬とするよう要求した。 FN社が開発していたFALは7.92x33mm弾やなど短小弾の使用を前提に設計が進められていたが、7.62x51mm弾がNATO標準弾に採用された為、これを用いるよう再設計することを余儀なくされた。結果、威力と射程距離は向上したものの、増大した反動によりフルオート射撃時の命中精度は低下してしまった。しかし、セミオート射撃での命中精度は良好であったため、後述のL1A1のようにフルオート射撃機能を取り去ったタイプなども生産され、様々な仕様のFALが各国で制式化された。 折畳み式銃床モデルや短銃身化したカービンモデルも存在するが、全体的に全長が長く、市街地やジャングルでの取り回しに難点があったため、多くの国では短機関銃を合わせて装備することで相互補完を図った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FN FAL」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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